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Claudeがビットコイン復元に成功?11年ロックの5BTC(約6,200万円)を救出した一部始終

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こんにちは、ハックです。

2026年5月13日、Xのクリプト&AI界隈が一気にざわつきました。

11年間アクセス不能になっていたビットコインウォレットから、5BTC(日本円で約6,200万円相当)が、Anthropic社のAI「Claude」によって救出された、というニュースです。

しかも、Claudeがやったのは「暗号化を破った」ことではなく、人間が気づかなかった既存OSSツールのバグを特定し、復号ロジックを書き換えて実行するという、AI駆動開発をやっている立場から見ても、かなり踏み込んだ作業内容でした。

この記事では、

  • 実際に何が起きたのか?(事実関係の整理)
  • Claudeは具体的にどんな処理をしたのか?
  • 「AIが暗号を破った」という誤解の整理
  • 個人開発者・副業層がこのニュースから学べること

を、海外の複数の一次ソースも調べたうえでそれらを突き合わせて事実のみを整理していきます。

ハック(Hack)

「AIが暗号資産を取り戻した、すごい!」って感じだけど、技術的に何があったのか、ちゃんと押さえておきたいね。

駆動 愛

Claudeが行ったのは、暗号化技術そのものへの攻撃ではありません。AIがコード読解とデバッグの領域で実用域に入ったことを示す好例ですね。

ハック(Hack)

僕らSaaS開発をやってる側からすると、『未知のOSSをAIに読み解かせて改修する』事例として、めちゃくちゃ参考になる話だよね。

駆動 愛

はい、専門業者を介さずに高度な技術的問題を解決できる可能性が示された意義は大きいと感じます。

目次

このニュース、何が起きたのか整理

まずは今回の一連の発端から経緯、事実関係をざっくり整理します。

項目内容
発生日2026年5月13日
当事者Xユーザー「@cprkrn」氏(匿名)
復元額5BTC(約40〜50万ドル/日本円で約6,200万円超)
ロック期間11年以上(2014〜2015年から)
使用したAIAnthropic社「Claude」
ウォレット形式レガシーP2PKH(古いビットコインアドレス形式)
元情報の出所米Decrypt、BeInCrypto、news.bitcoin.com、Interesting Engineering、CoinPostほか複数

@cprkrnは、大学時代に酔った勢いでウォレットのパスワードを変更してしまい、その新しいパスワードを忘れて11年間アクセス不能になっていた、という、なかなかリアルな失敗談を抱えていた人です。

本人の興奮ぶりが伝わるオリジナルのポストがこちらです。

ポストの内容を翻訳したのが以下です。

パスワードを7兆個くらい試したわ、笑死 数週間前に見つけたこの古いニーモニックが、結局変更前の古いパスワードだった もう終わりだと思った 最後の手段で大学の古いパソコン全部をClaudeにぶち込んだ そしたら古いウォレットファイルが見つかって、ニーモニックで無事復号できた マリファナ吸ってパスワード変えたせいで11年以上ロックアウトされてた それぞれに250ドルずつ使ったわ、笑 マジでクソワロタ

これまでに、

  • 高性能GPU(RTX 4090)と「Hashcat」というパスワード解析ツールで 約3.5兆〜7兆回 のパスワード総当たり攻撃
  • 商用のウォレット復旧サービスに 約250ドル 支払い

と、ありとあらゆる手を尽くしたものの、すべて失敗していました様子が𝕏で公開されています。

そして、最後の手段としてClaudeに、

  • 古いPCのデータをまるごと
  • 大学時代のノートに残っていた古いシードフレーズ(復元フレーズ)の断片

をぶち込んだところ、Claudeが解析を始めて、結果的に5BTCの救出に成功した、というわけです。

💡 【補足解説】シードフレーズとは?

シードフレーズとは、ウォレットの「マスターキー」のような12〜24単語のフレーズで、これがあれば原則どんな端末からでもウォレットを復元できる仕組み。「ニモニックフレーズ」「リカバリーフレーズ」とも呼ばれる。今回はこのフレーズが正しいパスワードだった、というのが復元成功の大前提。

ちなみにブロックチェーンの記録を見ると、対象のウォレットアドレス(14VJySから始まるアドレス)は、2015年以降まったく動いていなかった資金が、今回まさにこの日に動いた、ということまで確認されています。

Claudeが具体的にやった3つのこと

Claudeがビットコイン復元のために行った3ステップ作業フロー図

ここからが、AI駆動開発者として一番興味深いポイントです。

Claudeが行った作業を、海外の一次ソース(Decrypt、BeInCrypto、news.bitcoin.comなど)の報道を突き合わせて整理してみました。その結果、ざっくり3つに分かれます。

① 大量の古いファイルから「正しいウォレットファイル」を発掘

@cprkrn氏が「とりあえず全部」とアップロードした古いPCのデータの中から、Claudeはパスワード変更前の 古いバージョンのウォレットファイル を見つけ出しました。

ここがまず一つ目のキモで、ユーザー自身は「現在のウォレットファイル」しか見ていなかったため、ニモニックが合わないと思い込んでいた、という構図です。

② オープンソース復旧ツール「btcrecover」のバグを特定

これが今回の事件のハイライト。

「btcrecover」はビットコイン界隈では有名な、オープンソースのウォレット復旧ツールです。世界中の人が使っているものですが、Claudeはこのツールの内部処理に 論理的なバグ を発見しました。

具体的には、復号処理のときに「sharedKey(共有キー)」とユーザーのパスワードを連結する順序が、本来あるべき順序と違っていた、というもの。

③ 自分で復号ロジックを書き換えて実行

バグを見つけただけじゃなく、Claudeは正しい連結ロジックを自分でコードとして書き、それを実行して秘密鍵の復号に成功。さらにその秘密鍵を、現代のウォレットに取り込める「WIF(Wallet Import Format)」という標準形式に変換するところまでやっています。

本人による「経緯のすべて」を語った続報ポストもあります。

翻訳が以下です。

わっなんてクソ興奮するんだよマジでOMG CLAUDEがこのクソ野郎をぶっ壊したよ、ありがとう

@AnthropicAI ありがとう

@DarioAmodei 子供の名前をお前にちなんでつけるわ

これは「暗号を破った」話じゃない、ここを誤解しないでほしい

ニュースを最初に見たとき、僕も一瞬「え、ビットコインのセキュリティ大丈夫…?」と思いました。

ただ、Decryptの記事や海外のクリプトコミュニティの反応を読み込むと、その心配は的外れだとわかります。

ポイントを整理するとこうです。

  • Claudeは ビットコインの暗号化技術そのものは突破していない
  • @cprkrn氏は 正しい古いパスワード(ニモニックフレーズ)を最初から持っていた
  • Claudeがやったのは「正しいファイル」と「正しい鍵」のマッチング作業

CoinPostの記事でも、

「あくまでユーザーが提供したバックアップやノートの断片情報を基に、既存ソフトの不具合やパスワードの論理的構成を特定することで、所有者自身のデータによる復元を支援したもの」

とハッキリ書かれています。

つまり、これは「他人のウォレットをAIで盗める時代になった」話ではまったくなく、自分の鍵を自分で取り戻すために、AIが優秀なエンジニア兼デバッガーとして働いた、というのが正しい理解です。

Xでの著名クリプト系インフルエンサーの反応

Claudeのビットコイン復元ニュースが100万〜600万PVに拡散した反応マップ

@cprkrn氏のスレッドは、わずか数時間で 100万PVから600万PV にまで拡散され、クリプト業界の有名人たちが次々に反応しました。

  • Nic Carter氏(Castle Island Ventures パートナー):今回の結果を「insane(クレイジー)」と評価
  • Jesse Pollak氏(Coinbase「Base」の責任者):同様に驚きを示すリアクション
  • Laura Shin氏(著名クリプトジャーナリスト):拡散と言及

X界隈の業界トップ層が軒並み反応している、という意味で、これは「ただのバズ」じゃなく、技術トレンドとしての意味を持って受け止められている事件だと言えます。

特に、技術的な要点を簡潔に整理して拡散させたのが、クリプト関連のリサーチアカウントとして知られる Abbas Khan氏(@KhanAbbas201)のポストです。

翻訳すると以下です。

これは文字通り狂ってる その男は9年間、5 BTCをウォレットにロックしてた 古い大学のコンピューターをクロードに投げ込んで、ヘイル・メアリーを試みた クロードはウォレットファイルを見つけ、btcrecoverのパスワードロジックをデバッグし、鍵を復号化してWIFに変換し、資金を復元した 俺たちは信じられないほど早い段階にいる

@cprkrn氏は、Anthropic社CEOのDario Amodei氏に対して「子供にあなたの名前をつける😍」とまで投稿しており、興奮ぶりが伝わってきます。ま、気持ちは正直わかりますよ、だって6,200万円ですからね(笑)

商用復旧サービスを使うと20%取られる、という現実

このニュースで地味に重要なのが、コスト面の話です。

CoinPostの元記事内で、バンクレスのJosh Cale氏のコメントとして紹介されているのですが、専門の仮想通貨復旧サービスを使うと、回収額の20%程度 が手数料として持っていかれるのが一般的だそうです。

今回のケースだと、

  • 5BTC ≒ 約6,200万円
  • 専門業者経由なら手数料 約1,260万円

これがClaudeのProプランの月額20ドル(約3,000円)でなんとかなった、と考えると、コストインパクトは桁違いです。

もちろん「Claudeに頼めば誰でも復元できる」わけではなく、

  • 古いバックアップファイルが残っていること
  • シードフレーズや旧パスワードのヒントが残っていること

が前提条件になります。とはいえ、自己管理(セルフカストディ)における「最後の砦」がAIになりつつある、というのは2026年現在のリアルな潮流として、覚えておいて損はないです。

AI駆動開発者にとっての「3つのヒント」

ここからは、AI駆動開発者として僕(ハック)が今回のニュースから感じた、AI駆動開発者(個人起業家・副業層向け)のヒント(示唆)を3つに絞って書いておきます。

ヒント①:AIは「未知のコード」を読み解いて修正できるレベルに来ている

今回Claudeは、btcrecoverという 専用のビットコイン復旧ツールのソースコード を読み込み、バグを特定し、修正ロジックを書きました。

これは、僕も含めて多くのAI個人開発者が進めている Micro SaaS開発にとっても大きい話で、「知らないライブラリだから手が出せない」が、もう言い訳にならない時代になってきているということです。

僕自身、最近ClaudeCodeに既存OSSコードを読ませて改修させる作業をよくやりますが、今回の事例はその延長線上にある「実用ケースの上限値」を見せてくれた感じがあります。

ヒント②:「とりあえず全部ぶち込む」がアリの時代になりつつある

@cprkrn氏のメソッドは、まさに彼自身の言葉で言えば「Mega dump(全部ぶち込め)」です。

整理されたデータだけじゃなく、整理されていないノイズだらけのデータの中から、AIが必要な情報を発掘してくる、というワークフローは、これからのAI活用において1つの定石になっていくはずです。

たとえば、僕がやっているSEOブログ運用やコンテンツ制作なら、過去の散らかった調査メモやスクショをClaudeにまるごと渡して「ここから記事ネタを抽出して」とやる、みたいな使い方は今でも簡単に再現できます。

ヒント③:暗号資産AI自動投資ツール開発の現実味が増した

これは僕の個人プロジェクトの話になりますが、AI駆動開発の延長線で「暗号資産AI自動投資ツール」の開発を視野に入れています。

今回のニュースで一番グッときたのは、AIが「金融ドメインの専門コード」を読み解いて、人間が気づかないレベルのバグまで指摘できるところまで来ている、という事実です。

自動投資ロジック、リスク管理、バックテストコードの検証など・・・、このあたり全部、AIが共同開発者として戦力になるフェーズにすでに入っている、という確信を強めた一件でした。

まとめ

最後に、今回のニュース、一連の出来事を調べて僕が個人的に感じたことをまとめます。

  • AIが 既存のオープンソースツールのバグを自力で見つけて修正する レベルに到達している
  • 個人レベルで 専門業者級の問題解決 が、月額数千円でできるようになっている
  • 「全部ぶち込んでAIに探させる」という、新しいワークフローが実用域に入っている

このあたりが、個人開発者や副業層にとって、意味を持つ出来事になるのかなと感じているところです。

僕も含めて、多くの個人開発者や副業層が、今、Claudeを 優秀な共同開発者 として日々プロジェクトに引き込んでいるでしょう。今回の事例は、そのパートナーの威力と今後の可能性を改めて教えてくれた気がします。

11年眠っていた5BTCが、AIの力によって復元できたこと。

これはたぶん、後々、振り返ったときに「AIが個人の資産防衛・資産発掘に本格的に介入し始めた最初期の事例」として僕の中で記憶される出来事になる気がしています。今後、AIは個人の資産管理に深く介入してくるはずですから。

僕も自分のプロジェクトで、焦らず、でも乗り遅れないように、さらにAIを使い倒していこうと思います。

以上、ハックでした!いつも読んでくださり、ありがとうございます🙏


参考ソース:人工知能Claudeが11年間紛失のビットコイン復元に成功、6200万円超資産を救出


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